アラカンシニアの興味津々

60代からの日記風生活術。興味の赴くままに綴っていければと思っています。

高齢者を狙った商法の手口を確認

前回、前々回と高齢者のネット被害のことを書きましたが、今日も同じような話題になります。

悪質業者による高齢者をターゲットにした商法による
トラブルが年々増えてきているそうです。

高齢者になると、様々な不安を抱えるようになります。
お金の問題は高齢者特有というわけではありませんが、

老齢年金だけではとても生活が賄えないとなると、
定年後にできる仕事は限られてきますので、
他に収入を増やす当ては極端に少なくなります。

また、年齢を重ねるにしたがって健康、孤独という
大きな不安を誰でも抱えるようになります。

悪質業者は高齢者のこれらの不安につけこみ、
言葉巧み信用させ、年金や貯蓄などの大切な財産を
狙っています。

また、高齢者は自宅にいることが多くなるため、
電話勧誘や家庭訪販による被害にあいやすくなります。

悪質業者の勧誘による被害を避けるるためには、
高齢者に多いトラブルの事例や手口などの情報を
あらかじめ知っていることが大切です。

国民生活センターの統計によると、
全国の消費生活センターに寄せられた契約当事者が
70歳以上の相談の件数は、2007年度以降増え続け、
2015年度には21万件を超え、2018年度も20万件近くあり、
相談全体の約20%を占めているそうです。

契約当事者70歳以上の相談を販売方法・手口別にみると、
次のようになっています。

国民生活センターHPより要約)

1.電話勧誘販売 35,951件(18.4%)
販売業者が消費者宅や職場に電話し、商品やサービスを
販売する方法。

消費者が要請していないにもかかわらず、
業者が電話により消費者を勧誘するケースがほとんど。
強引な勧誘、虚偽説明、説明不足等の問題もみられる。

2.家庭訪販 25,877件(13.2%)
販売業者が消費者宅を訪問し、商品やサービスを
販売する方法。

消費者が要請していないにもかかわらず、
業者が家庭を訪問し、勧誘するケースがほとんど。
強引な勧誘や長時間に及ぶ勧誘など、問題が多い。

3.インターネット通販 13,259件(6.8%)
オンラインショッピングなど、インターネット等の
ネットワークを利用して行われる取引。

無料だと思いアダルト情報サイト等に登録したところ
料金を請求された相談や、利用した覚えのない
サイト利用料を請求された相談などが多い。

4.劇場型勧誘 12,420件(6.4%)
「代わりに購入すれば高値で買い取る」等と、
複数の業者が、金融商品等を電話で勧誘する手口。

5.かたり商法(身分詐称) 11,512件(5.9%)
販売業者が有名企業や、市役所、国民生活センター
消費生活センターなどの公的機関、消費者団体の職員、
またはその関係者であるかのように思わせて
商品やサービスを契約させる商法。

6.利殖商法 7,890件(4.0%)
値上がり確実、必ず儲かるなどことを強調して、
投資や出資を勧誘する商法。

投資に関する相談が多く、儲からない、返金されない
といった相談のほか、詐欺まがいのものもある。

7.無料商法 5,115件(2.6%)
無料サービス、無料招待、無料体験、無料で閲覧など、
無料であることを強調して勧誘し、
最終的に商品やサービスを購入させる方法。

8.ワンクリック請求 4,880件(2.5%)
パソコンやスマホでアダルトサイトにアクセスした途端、
いきなり「登録ありがとうございます」などと表示され、
高額な料金を請求するという商法。

9.次々販売 4,458件(2.3%)
一人の消費者に次から次へと契約させる商法。

同じ商品または異なる商品を次々に契約させるケースや、
複数の業者が次々に契約させるケースなどがある。

10.被害にあった人を勧誘(二次被害)4,217件(2.2%)
被害にあった人を再び勧誘、二次的な被害を与えること。

以前契約をした商品・サービスについて、解約してあげる、
損を取り戻してあげるなどと電話で説明し、
従前の被害の救済を装い金銭を支払わせるケースが多い。

高齢者のインターネット利用が増えている現状に伴い、
デジタルコンテンツに関する被害も増えています。

怪しいと思った時には、自分で解決しようとせずに、
まずは家族や消費者センター等に相談するのが賢明です。

自戒を込めて^^;