家庭での血圧測定と自己管理
またまた血圧の話になります。
血圧の1日24時間の変動についてですが、
通常は起床前後から数値が上がり始め、
午後から夜にかけては徐々に低下、
睡眠中は日中より低くなるのが一般的です。
家庭で血圧を測る場合はできれば朝晩2回、
毎日同じ時間帯に測ることを習慣にしましょう。
朝であれば排尿の後、食事の前に測るようにします。
食事ばかりではなく、入浴の直後や煙草を吸った後も
正確な測定ができませんので避けてください。
それで実際に測る場合のポイントですが、
座りなれた椅子に座り安静にしたら、
テーブルなどの上に左腕を置き、
カフをまく位置が心臓と同じ高さになるようにします。
位置が合わない場合はタオルなどを置くことで調整し、
カフは腕との間に指が一本はいる程度に巻きます。
カフは厚手の袖に巻くと正確な数値が測れませんので、
できるだけ素肌に近い状態で巻くようにします。
薄い下着等の場合はそのまま計測しても構いません。
また、血圧の測定は1~2分の間隔をあけて、
2回測るようにします。
測定した値は血圧手帳等に必ず記録することが大事です。
白衣高血圧といって、医療機関での測定では、
緊張によって実際の値よりも
高めになりがちな傾向があります。
そのため診察室で測る場合の基準は140/90以上と
家庭血圧135/85よりも高めに設定されているようです。
また、仮面高血圧と言って、診察室では正常値なのに
それ以外の場面では血圧値が高い場合もあります。
そのため、ふだんから自分の血圧値については
自己管理しておくことが大切です。